トヨタ トムス 84C
1982年から始まったグループCカーによる世界耐久レース選手権(WEC)において、無敵を誇ったポルシェ956。耐久レースの王者ポルシェ956に迫る戦いぶりを見せ、1984年当時の国産最強のグループCカーと言われたのがトヨタ トムス 84Cです。アルミツインチューブモノコックに2090ccの直列4気筒ターボエンジンを搭載し、グランドエフェクトを狙ったシャーシ下面構造を採用。また、フロントにラジエター、コクピット後部両サイドにインタークーラーを2分割して配置する、ポルシェ956とは異なる独特の構成となっていました。この年3台が国内耐久レースに投入され、9月に開催されたWEC富士1000kmにも参戦。童夢チームのマシンが7位に食い込む活躍を見せたのです。さらに、翌年、84Cを進化させた85Cは国内レースにおいて、王者ポルシェ956と互角の走りを見せてサーキットをおおいに沸かせたのです。
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